小学校高学年5・6年生(11歳/12歳)の男女別平均身長と体重【まとめ】

小学校高学年にあたる5年生6年生、11歳12歳の年頃は男女ともに成長期です。子供の身長は年々どんどん伸びていきます。子供の成長が一番著しいのは1歳から2歳にかけての時期で、一年で10センチほど伸びるでしょう。
この年齢に比べると11歳12歳の伸びしろは大きいとはいえませんが、それでも11歳から12歳にかけて平均で7.4センチ伸びるといわれています。この時期の成長は思春期の中でも特に大切なものです。
11歳から12歳の時期は身長を伸ばすためにしっかりと栄養を摂ること、運動をして眠ることがとても大切です。そんな11歳から12歳の平均身長や体重について説明いたします。
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)の成長違いについて
同じ11歳から12歳の子供でも男の子か女の子によって成長は変わってきます。一般的に、この年代は男の子よりも女の子のほうが成長が著しいです。
女の子の伸び盛りは10歳頃からだといわれていますが、男の子の伸び盛りは12歳から14歳にかけてです。また、身長だけではなく身体が大人に近づくのも、男の子よりも女の子のほうが早いです。
もちろん精神的に大人になるのも男の子よりも女の子のほうが早いといわれています。この時期は思春期特有の様々な悩みが増える時期なので、温かく見守ることが大切です。
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)のはどんな時期なの?
小学校高学年になると、性格的にも大分落ち着きが出てきます。心の動きが安定してくるため、乳幼児や小学校低学年の頃のように聞き分けがない、落ち着かない、話を聞かないということも少なくなるでしょう。
しかしその反面、不登校や非行、反抗期といった問題が出始める時期でもあります。高学年になると学校の勉強も少しずつ難しくなってきます。
ひらがなや簡単な数字の勉強だった低学年の頃とは違い、高学年になるとはっきりと勉強の不得手が出てくるものです。また、得意な教科、苦手な教科も顕著になってきます。
幼少期は心の些細な変化も気づくことが多かったでしょうが、高学年になると大人に打ちあけることもなく、心の中に閉じ込めるようになってしまいます。
急によそよそしくなる、親との会話が減る、子供だけの世界が出来てくるのが高学年です。寂しいかもしれませんが、小学校高学年は少しずつ大人から自立する時期です。無理に悩みを聞こうとせずに、温かく見守ることもとても大切な時期です。
思春期に起こる反抗期との付き合い方
高学年になる第二次性徴が始まり、少しずつ反抗期が始まってきます。必ずしも誰でも起こるというわけではありませんが、反抗期を迎える子供は多いでしょう。
反抗期は親としてはとても辛いことだと思います。しかしこの時期は衝動をなかなかコントロールできず、身体も情緒も不安定な時期です。
気持ちが整っていない状態なのにさまざまな変化に悩まされ、大きな不安もあり、大人しかった子がいきなり反抗的になったり、会話がほとんどなくなることもあります。
思春期の始まりと終わり
思春期とは、大人になるための心の準備期間であり、大人になるために身体の構造が成長するための期間でもあります。
少しずつ身体も心も子供から大人に近づくに辺り、不安が沢山あるでしょう。だからこそこの時期は不安定になりがちなのです。
身体の成長も心の成長も、子供によって個人差があります。それまでどれだけの栄養を摂取してきたのか、栄養を補ってきたのか、どんな環境で育ったか周囲にどんな人がいるのか等によって、いつから思春期が始まり終わるのかは個人差が大きいです。
思春期の終わりに特に特徴はありませんが、身長が大幅に伸びるのが終わるのが18歳頃だといわれているので、一般的には18歳で思春期は終わりだといわれています。
この時期は性格の変化もどんどん出てきて、挨拶や返事をしない、お化粧をしたり格好が派手になる、喫煙や飲酒などの不良行為に興味を持つといった人も出てきます。
女の子のほうが思春期が早く早熟
女の子のほうが、男の子よりも早く思春期を迎えます。早い人であれば、10歳頃から落ち着いてきたり大人びたり、お洒落や恋愛に興味を持ったりするでしょう。
女の子がおませさんが多いというのは昔から良くあることなのです。女の子のほうが、生理が始まり体が大人に早く近づいていきます。そのため心の成長も早く、同世代の男女を比べると女の子のほうが大人びて見えるかもしれません。
また、もともと女の子の方がしゃべる能力をつかさどる脳の部位が、男の子よりも発達しているため、早熟な女の子が多いのでしょう。女の子のほうが早く大人になる、というのも思春期の男女の大きな違いのひとつです。
思春期に起こる男女の身体の変化
思春期は心はもちろん身体も大きく変化する時期です。特に男女の差が大きく変わってくるのが、思春期の大きな特徴です。
この時期はいったい身体にどんな変化が出てくるのでしょうか。そして、身体の変化に大人はどうやって付き合っていくべきなのでしょうか。
栄養だけではなく精神面も身体の成長に大きく関わってくるので、成長を影から手助けすることはとても大切なことです。
思春期に反抗期が起こるのはなぜ?
思春期に反抗的な態度をとるのは正常な反応です。反抗期の度合いは子供によって個人差が大きいですが、多くの子供が一見矛盾しているように見える態度をとります。
心のアンビバレンスとは思春期の男女によく起こる現象で、些細なことで急に怒り出したり、イライラして暴言を言い出したり、急にそっけなくなったり会話が減ったりするでしょう。
これは、親離れをしたい、したくないという不安定な気持ちが折り重なって生まれる現象です。身体だけではなく心もどんどん成長していくけれども、成長しきれないのが思春期の心なのです。
思春期の男女差とは
女の子は思春期になると、月経が始まったり、わき毛や陰毛が生えたり、乳房が発達していきます。少しずつ身体が女性へと近づいていくでしょう。
身体の成長が他人からはっきりとわかると恥ずかしいと感じる人もいるでしょうし、他人と比べて全然成長していなくても悩む場合もあります。
また、女の子の思春期は父親に反抗的な態度をとる子が多いでしょう。父親を異性だと認識するようになるため、避けたり嫌悪感を持つようになります。
男の子は思春期になると、声変わりが起こる、ヒゲが生える、陰毛やわき毛が生える、精巣が発達するなどの変化が起こります。
しかし男の子は思春期になると性的な興味を持つようになり、マスターベーションを覚えるようになります。また、非行的なことに興味を持つ、荒っぽい言葉使いを覚えたり反抗的な態度をとるのも男の子の思春期に多い態度です。
反抗期にしてはいけないこととは
反抗期の子供との接し方に悩む親はとても多いはずです。
しかし、思春期の子供と接するときは、叩いたり暴力で言うことを聞かせる、比較をする、干渉しすぎる、スマートフォンを勝手に見たり取り上げるなどの言動は慎みましょう。
無理やり言うことを聞かせるようにしたり、口を挟むのは逆効果です。少し距離を置いた場所から見守るようにすることが大切です。思春期に個人差はありますが、いずれは落ち着く現象です。
反抗期に親がするべきこととは・どんな付き合い方をするべきか
反抗期の子供がいる場合は、適度な距離感で干渉せずに接することが一番大切なことです。出来るだけ普段と変わりなく、心が落ち着く場所を家庭に作ってあげましょう。
また、夫婦仲を円満に保つことはとても大切なことです。夫婦仲が悪いと、自分のせいなのでは、と思ったり、家庭が安らげる環境ではなくなってしまうでしょう。
そして些細なことでも褒めてあげること、見守っていることを伝えるのも大切なことです。反抗的な言葉を言われても、ほったらかしにされるよりは嬉しいはずです。
小学校高学年5・6年生におすすめの習い事
小学生に人気の習い事といえば、水泳、ピアノ、ダンス、書道などです。これらを習っている子はとても多いでしょう。しかし小学校高学年からとなると、習い事も限られてきます。
水泳、ピアノ、ダンスや書道は低学年から始めている子がほとんどですが、高学年からは勉強についていくため、将来のために学習系の習い事を始める子が増えてきます。
特に英会話は中学校から本格的に勉強が始まるので、小学校高学年から学んでおいて損はないでしょう。やはり、最初の段階で周りよりも少しリードしている、というのは大きなプラスに働き英語への苦手意識も薄れます。
また、中学受験をする子、勉強の遅れが気になる子などは、学習塾に習い始める子も多いです。
芸術教室に通うことで、表現力や想像力を豊かにすることが出来ます。何かを作るのが好き、絵を描くのが好きなお子さんであれば、楽しんで学習教室で学ぶことが出来るはずです。
また、最近は科学教室で実験を楽しむ家庭も増えているようです。
身体発育曲線から見る11歳・12歳の成長
11歳から12歳の間は、大幅に身長が伸びる時期です。子供の成長で特に著しいのが、1歳から2歳、3歳から4歳、10歳から12歳の間です。
10歳から12歳の間は平均で8センチ以上伸びる子も多く、特に成長を感じられる時期でしょう。
また、この時期は身長が高い子と低い子の差もわかりやすくなってくる時期であり、小柄なこと、大柄なことに悩む子も増えてくるかと思います。
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)の低身長のラインとは
身長がほかの子よりも低いと、親も子供も不安に思うかもしれません。特に小学生の頃は背の順番で並ぶ機会も多く、身長が他の子よりも小さいと不安に感じてしまうでしょう。
身長の平均曲線とは年齢ごとに別れていて、だいたいの成長範囲内をあらわしています。平均身長よりも低くても、成長曲線の範囲内であれば、下位のラインでも平均的な成長をしていることになります。
しかし成長曲線からはみ出してしまう-2SD以下の場合は低身長の可能性があるので注意をしましょう。
【男女別】11・12歳の平均身長と体重を解説
11歳から12歳の間で伸びる身長体重の平均値は男女で変わってきます。また、平均身長だけではなく、成長曲線内の上位と下位を確認することも大切です。
11歳から12歳の伸びしろのなかでも、伸び悩んでいないか、成長曲線から大きく外れていないかどうかを確認することで、自分の子供が低身長なのかどうか、肥満なのかをチェックしましょう。
小学生であれば毎年身体測定で身長と体重の測定をするかと思いますが、不安な人は定期的に身長体重を計測し、成長曲線から大きく外れていないかどうかの確認をすることも大切です。
11・12歳(男の子)平均身長と体重
11歳の平均身長と体重
年齢 | 標準身長(cm) | SD値 | |
---|---|---|---|
0歳 | 平均値 | -2SD | -3SD |
0ヶ月 | 142.2 | 129.0 | 122.4 |
1ヶ月 | 142.7 | 129.3 | 122.6 |
2ヶ月 | 143.2 | 129.6 | 122.8 |
3ヶ月 | 143.8 | 130.0 | 123.1 |
4ヶ月 | 144.3 | 130.3 | 123.3 |
5ヶ月 | 144.8 | 130.6 | 123.5 |
6ヶ月 | 145.3 | 131.1 | 124.0 |
7ヶ月 | 145.9 | 131.5 | 124.3 |
8ヶ月 | 146.6 | 132.0 | 124.7 |
9ヶ月 | 147.2 | 132.4 | 125.0 |
10ヶ月 | 147.8 | 133.0 | 125.6 |
11ヶ月 | 148.5 | 133.5 | 126.0 |
12歳の平均身長と体重
年齢 | 標準身長(cm) | SD値 | |
---|---|---|---|
0歳 | 平均値 | -2SD | -3SD |
0ヶ月 | 149.1 | 133.9 | 126.3 |
1ヶ月 | 149.7 | 134.3 | 126.6 |
2ヶ月 | 150.4 | 134.8 | 127.0 |
3ヶ月 | 151.0 | 135.4 | 127.6 |
4ヶ月 | 151.6 | 135.8 | 127.9 |
5ヶ月 | 152.3 | 136.3 | 128.3 |
6ヶ月 | 152.9 | 136.7 | 128.6 |
7ヶ月 | 153.5 | 137.5 | 129.5 |
8ヶ月 | 154.1 | 138.1 | 130.1 |
9ヶ月 | 154.7 | 138.7 | 130.7 |
10ヶ月 | 155.3 | 139.5 | 131.6 |
11ヶ月 | 155.9 | 140.1 | 132.2 |
11・12歳(女の子)平均身長と体重
11歳の平均身長と体重
年齢 | 標準身長(cm) | SD値 | |
---|---|---|---|
0歳 | 平均値 | -2SD | -3SD |
0ヶ月 | 143.7 | 130.3 | 123.6 |
1ヶ月 | 144.3 | 130.9 | 124.2 |
2ヶ月 | 144.8 | 131.4 | 124.7 |
3ヶ月 | 145.4 | 132.0 | 125.3 |
4ヶ月 | 146.0 | 132.6 | 125.9 |
5ヶ月 | 146.5 | 133.1 | 126.4 |
6ヶ月 | 147.1 | 133.7 | 127.0 |
7ヶ月 | 147.5 | 134.3 | 127.7 |
8ヶ月 | 147.9 | 134.9 | 128.4 |
9ヶ月 | 148.4 | 135.4 | 128.9 |
10ヶ月 | 148.8 | 136.0 | 129.6 |
11ヶ月 | 149.2 | 136.4 | 130.0 |
12歳の平均身長と体重
年齢 | 標準身長(cm) | SD値 | |
---|---|---|---|
0歳 | 平均値 | -2SD | -3SD |
0ヶ月 | 149.6 | 137.0 | 130.7 |
1ヶ月 | 150.0 | 137.6 | 131.4 |
2ヶ月 | 150.4 | 138.0 | 131.8 |
3ヶ月 | 150.9 | 138.7 | 132.6 |
4ヶ月 | 151.3 | 139.1 | 133.0 |
5ヶ月 | 151.7 | 139.7 | 133.7 |
6ヶ月 | 152.1 | 140.3 | 134.4 |
7ヶ月 | 152.4 | 140.6 | 134.7 |
8ヶ月 | 152.6 | 141.0 | 135.2 |
9ヶ月 | 152.9 | 141.3 | 135.5 |
10ヶ月 | 153.1 | 141.5 | 135.7 |
11ヶ月 | 153.4 | 142.0 | 136.3 |
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)の栄養バランス
11歳から12歳にかけては成長期です。そのため栄養バランスの取れた食生活を続けることがとても大切です。
栄養を摂ることは、身長が伸びるだけではなく、身体が大人になることをサポートしたり心を落ち着かせるためにも大切なことです。
では、11歳から12歳にかけての小学校高学年は、どのような栄養バランスの食事が好ましいのでしょうか。
小学校高学年5・6年生の食事のバランスのとりかた
食事のバランスを摂るうえでとても大切なことが、何をどれだけ食べたら良いのかです。
大切なのは食事の量だけではなくバランスの取れた食生活を送ることです。いくら沢山食べたといっても、お米だけ、お肉だけ、お菓子だけでは栄養バランスが崩れてしまいます。
また、大人と同じ量を食べたらよいというわけではありません。年代によって適切な食事のバランスというものがあります。小学校高学年に必要な栄養はどのような食生活を送っていれば満たすことが出来るのかをわかりやすく解説していきます。
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)は一日三食がベスト
小学校高学年になると、朝は食べたくないという子が出てきたり、ダイエットのために食事を抜かすようになる子も出てくるかと思います。
朝御飯を食べるということはとても大切なことです。朝御飯を抜くと、脳のエネルギーが足りなくなって、その後の授業に集中できなくなる、また記憶力の低下などにつながります。
昼食は一日の栄養補給、体力維持のためにも大切です。夕食は寝ている間の脳細胞の活性化、思春期の成長促進のためにも欠かせません。三食しっかりと食べてもらうことを目指してください。
朝ごはんを食べるということは大切なんですね。
朝ごはんを抜くと脳のエネルギーが足りなくなります。授業に集中できなくなったりするので、しっかり食べるよう目指してくださいね。
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)が摂るべきカロリーとは
日本人の食事摂取量から計算をすると、11歳から12歳の一日の必要摂取カロリーは2400~2600kcalだといわれています。
特にこの時期は外での活発な活動も多く、学校で沢山記憶したり、集中したり、頭も使うでしょう。日中沢山のカロリーを消費するので、沢山のカロリーを摂取しなければ生活をすることが出来ません。
昼食は給食を食べるという家庭が多いでしょうが、朝食と夕食のバランスを考え、摂取カロリーの目安を守るようにしてください。カロリーを沢山摂取することで、心と身体の成長を豊かにすることが出来ます。
食事のバランスを取るためにおすすめしたい栄養バランスガイド
毎日の栄養摂取量やカロリーを計算することはとても大変なことです。けれども全く考えずに毎日の献立を考えていると、栄養やカロリーが不足してしまう可能性があります。
そこでおススメしたいのが、厚生労働省と農林水産業が作成した食事バランスガイドです。食事バランスガイドをチェックすると、一日の食事リズムを整うことが出来、主食、主菜、副菜といった食事のバランスを効率的に整えることが出来ます。
食事バランスガイドは、年齢や性別によって適切なバランスを保つことが出来るので、家族まとめての食事のバランスと整えることが出来ます。
小学校高学年5・6年生がとりたい食品の分類と目安の量
小学校高学年5・6年生は、男の子であれば一日2300から2550カロリー、女の子であれば2150~2400カロリーの摂取が適切だといわれています。
これは、毎食主食、主菜、副菜をバランス良く摂らなければ摂ることが出来ません。どのようなバランスで摂取をしていれば、必要カロリーを満たしたバランスの良い食生活を送ることが出来るのでしょうか。
「主食」1日の目安量や献立
主食は、主にごはん、パン、麺類といった炭水化物とエネルギー供給を目的とした食事のことを言います。目安量は一日に3つから4つほどです。
主食は朝昼夜の食事で必ず取り入れるようにしましょう。また、肥満の度合いや運動量によって、量の加減をするようにしましょう。基本はご飯ですが、ご飯の量を調節するなどして、現在の状態に合わせてみてください。
基本的に、小学校高学年になると一日三食の食事のみで栄養を補うようになります。しかし部活動や運動などをしていると三食だけだと足りない場合も出てくるでしょう。
パンも主食に分類されますが、主食に分類されるのは食パンやロールパンのみです。菓子パンはおやつの一種なので主食には分類されません。
また、カレーライスやどんぶりは主食二つと副菜二つを一度に賄えるメニューになっています。
「副菜」1日の目安量や献立
副菜は、野菜やきのこ、イモ類、海草料理などが該当します。主にビタミンやミネラル、食物繊維など身体に必要な栄養を補うために食べるのが副菜です。
副菜一つに分類されるのが、野菜サラダや酢の物、おひたし、具が沢山入った味噌汁などです。副菜二つに分類されるのが、根菜の煮物、いもの煮物、野菜炒めなどです。
小学生の場合は、大人よりも摂取量の目安が少ないため野菜合計70グラムほどで副菜一つに分類されます。基本的には朝と昼に一つ、夜に二つの副菜を食べるのが理想的です。
副菜は生野菜に頼らず出来るだけ加熱した野菜も食べるようにしましょう。また、野菜料理の副菜は分類が難しいですが、油を使って複数の野菜を使ったものは2つに分類、それ以外のものは一つに分類するなどして大まかに分けるようにしましょう。
また、野菜ジュースは野菜を多く含んでいますが糖分も多いため、小学生の副菜には適しません。野菜ジュースだけで野菜不足を補うことは出来ないので注意をしましょう。
野菜ジュースは副菜には適してないんですね。
野菜ジュースだけで野菜不足を補うことはできないので注意してくださいね。
「主菜」1日の目安量や献立
食事において主食とは、肉や魚、卵、大豆料理といった腹持ちの良いお腹にたまりやすい食事のことを言います。主食からは、主にたんぱく質、脂質、エネルギー、鉄分などの摂取が出来ます。
一つ目におすすめなのが、卵1個、ハム2枚、ウィンナー2枚といった朝食向けの食事メニューです。他にもお豆腐、かまぼこ、ちくわ、納豆、厚揚げなどは主食に分類され、バランスの良い栄養を摂ることが出来ます。
二つ目におすすめの食材が、刺身、焼き魚、煮魚といった魚類です。
三つ目は、ハンバーグ、豚肉、から揚げといった肉類です。これらは夕食に出てくることが多いメニューでしょう。
油分は摂りすぎないように、肉料理は大人よりも控えめの量をとるのが、11歳から12歳の思春期の子供の栄養としては適切です。毎食欠かさず主食を取り入れるということを意識した献立つくりをしましょう。
「牛乳・乳製品」1日の目安量や献立
小学校高学年は、牛乳や乳製品から摂る栄養がとても大切です。牛乳、乳製品からは、主にカルシウムやたんぱく質、脂質の供給を行うことが出来ます。
一つに分類されるのが、コップ半分の量の牛乳90ml、ヨーグルト1個、スライスチーズ一枚です。二つに分類されるのが、牛乳コップ1杯、飲むヨーグルト1杯分、どちらも180ml程です。
小学生であれば、学校で一日1杯の牛乳を飲んでいることが多いかと思います。そのため、毎日学校の昼食で一日の必要な牛乳、乳製品の必要量は満たせているかと思います。
しかし水の変わりに飲んでいると、エネルギーや脂肪のとりすぎになってしまう可能性があります。そのため朝食のときの飲み物としてやおやつとして取り入れるようにしましょう。
毎日欠かさず牛乳を飲む、という習慣はとても大切なことです。牛乳以外でも満たせる栄養素ではありますが、牛乳が一番摂りやすく、効率的にカルシウムの補給が出来ます。
「果物」1日の目安量や献立
果物は、ビタミンCやカリウムなどの栄養を補給することが出来ます。また、食物繊維が豊富で水分量も多いため毎日食べる習慣をつけるようにしましょう。
一日1つに分類されるのが、みかん1個やキウイフルーツ1個、同じくバナナ1本や柿1個、またイチゴ6個、リンゴ半分、なし半分、そして桃1個、ぶどう半分、果汁100%のジュース1杯分です。
一日2つ以上摂るように心がけてください。果物に該当するのは、あくまで果汁100%のジュースのみです。
果物ジュースは果物そのものに比べるとビタミンや食物繊維の量が少なく、多くのエネルギーの補給にはつながりません。そのため、一日1つのみにとどめて、基本的には果物から栄養を補うようにしましょう。
果物の缶詰は簡単に食べることが出来ますが、食物繊維の量などが少なく砂糖が多く含まれているためお菓子の分類にしましょう。
果物は甘く美味しく子供が好む味ではありますが、多く食べ過ぎるとエネルギーのとりすぎになるので注意が必要です。
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)におすすめの和食献立
11歳から12歳におすすめの和食献立を三つ紹介します。まず一つ目が鶏肉の水炊き、五目ひじき、ブロッコリーとゆで卵のサラダ、ごはんです。鶏肉の水炊きはさっぱりしていて食べやすく、主食としても優秀です。
五目ひじきは栄養豊富な副菜としておすすめです。ブロッコリーとゆで卵のサラダも、サラダではありますが味もしっかりとついていて小学生でも食べやすいでしょう。
二つ目がひじきの和風ハンバーグ、小松菜の胡麻和え、アサリのみそ汁、ご飯です。
三つ目はうどんと鶏肉の鍋、キャベツとシイタケの炒め物、豆腐とじゃこのサラダです。麺類が好きな子におすすめなうどんは鶏肉を入れてたんぱく質の補給も行いましょう。
豆腐とじゃこのサラダは、特に女子小学生にはぴったりのヘルシーで栄養も補える副菜です。キャベツとシイタケの炒め物も簡単に作れる副菜としておすすめのメニューです。
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)におすすめの洋食献立
11歳から12歳におすすめの洋食献立を三つ紹介します。まず一つ目はロールキャベツ、ブロッコリーのチーズパン粉焼き、コールスローサラダ、コーンスープ、ご飯です。
ロールキャベツは子供が好みやすいメニューといって良いでしょう。お肉も野菜も美味しく食べることが出来ます。コールスローサラダも簡単だけれども食物繊維と沢山摂ることが出来ます。
二つ目はあさりのスープパスタ、ブロッコリーのバター炒め、オニオンスープ、野菜サラダです。あさりのスープパスタは鉄分を豊富に摂ることが出来ます。
三つ目はつなコロッケ、ブロッコリーとたまねぎのソテー、キャベツとソーセージのスープ、ご飯です。
コロッケは高カロリーになりがちですが、つなを使うことで美味しく栄養豊富に、カロリー控えめに作ることが出来ます。ブロッコリーとたまねぎのソテー、キャベツとソーセージのスープは簡単に作れるので洋食の献立にはおすすめの一品です。
子供が小食!食べて貰うためにはどうすればいいの?
子供がなかなか食事を摂らないと不安に感じてしまうでしょう。きちんと成長しないのでは、作ったものが美味しくないのでは、と思う親御さんも多いはずです。
食べないときは無理に責めないでください。そして、ご飯を残すことをきつくしからずに、ご飯をしっかりと食べて貰えるように様々な工夫をしてみてはいかがでしょうか。工夫次第で食欲も変わってくるかもしれません。
まずはゆっくり見守ろう
まず大切なのが、ゆっくりとした気持ちで見守ることです。食事には人それぞれペースがあります。ゆっくり食べる子もいればすぐに食事を食べ終えてしまう子もいるでしょう。
よく噛んでゆっくりと食べることは良いことです。
ダラダラと食べることはよくありませんが、まずはその子のペースを見守ってあげるのも親が出来る手段の一つです。まずは食事を見守るようにしましょう。そうすれば、食べるようになるかもしれません。
小食だということを理解する
もともと小食な子はいます。小食な子は、多すぎる食事を食べきれない可能性があります。そのため、少し小さなお茶碗に盛ってみたり、間食を減らすなど工夫をしてみてください。
11歳から12歳にかけての時期は、三食で十分栄養を補えるので間食は不可欠ではありません。
お菓子を食べないようにする、一回の食事量を調節するなど工夫をすれば、一食を完食出来るようになるかもしれません。
食事中はテレビを消そう
テレビを見ているとついつい食事の時間が長引いてしまい、そのせいで途中で満腹中枢が刺激されてお腹がいっぱいになってしまう可能性があります。
テレビを見ながら食事をする、ということは家庭によって差があるでしょう。しかし食事中はテレビを消す、という習慣を作ることで、食事に集中することが出来てしっかりと食べられるようになるかもしれません。
食事中テレビをつけているという人は、テレビを消してみてください。
食事の量には個人差があるということを理解する
食が細く小食でも問題ないタイプの子供もいます。食に関しては個人差が大きいので、そこまで深刻にならないということはとても大切です。
確かに栄養が不足しているのではないかと不安になるかもしれませんが、成長曲線内から大きく外れていない限りは問題ないでしょう。
しっかりと成長していれば、小食でもきちんと栄養を吸収しているということになります。まずは気長に待ちましょう。
小学校高学年5・6年生(11歳・12歳)がやるべき食育とは
食育はとても大切なことです。特に11歳から12歳という心も身体もどんどん成長する時期には、沢山の栄養が必要になります。
厚生労働省や農林水産省は、そんな11歳から12歳の食育にとても力を入れています。この時期にしっかりと栄養を摂ることで、将来的に強く健康的な身体を手に入れることが出来るでしょう。
農林水産省は、健康で文化的な国民の生活と豊かで活力のある社会の実現に寄与することを目的として、食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な実施を担う官庁として、関係各省と連携・ 協力して、積極的に取り組んでまいります。
また、円満な家庭作りにも食育はとても大切なことです。食育は本人だけの力では叶いません。家族が協力して食事を楽しいものにすることが大切です。
では、厚生労働省や農林水産省はどのような食育を推奨しているのでしょうか。
食育は家族そろってご飯を食べる・食事が楽しいと教える
まず大切なのが、家族そろってご飯を食べることです。
共働き世帯が増え、11歳から12歳の子供が1人で夕食を食べる、ということは珍しくはなくなってきました。また、朝食も1人で食べているという家庭も多いはずです。
しかし食生活で大切なことは、家族がそろってご飯を食べることです。家族全員での食事が難しい家庭もあるかもしれませんが、出来るだけ誰かと一緒に食べるように協力をしてみてはいかがでしょうか。
食事だけでは栄養が不足しそうなときはサプリがおすすめ
11歳から12歳は、栄養が沢山必要な時期です。大人の男性と同じくらいの栄養量が必要な時期ではありますが、身体はまだまだ子供のままという子がほとんどです。
そのため、必要な栄養量を満たそうとすると、食事を残してしまう可能性があります。そこでおすすめしたいのが、身長サプリなど思春期の子供のために作られたサプリメントです。
あくまで栄養補助食品なので、食事から摂る栄養よりも沢山の栄養を補うことは出来ません。しかしあまり食べずに悩んでいる子供、成長が不安な子供、沢山栄養を補給して貰いたい子供がいる家庭には、サプリメントの導入はとても良いことです。
おやつの一環として、100%の果物ジュースや牛乳と一緒に摂取をすれば、毎日欠かさず摂りやすいでしょう。栄養面が不安な場合は、身長サプリについて調べてみることをおすすめします。
カルシウムの補給はとても大切
カルシウムの摂取はとても大切です。さまざまな食材に含まれている栄養素ではありますが、特に牛乳、ヨーグルト、チーズなどに豊富に含まれています。
11歳から12歳の思春期に欠かせない栄養素ですが、不足していると十分に成長できない可能性があります。また、カルシウムはイライラを軽減する効果もあるため、反抗期や思春期のイライラを軽減する効果も得られるでしょう。
カルシウムはとても大切な栄養素なので、出来るだけ意識してとるようにすることが大切です。
娘は牛乳が嫌いなのでカルシウム不足が心配です。
ヨーグルトやチーズなどにも豊富に含まれていますよ。とても大切な栄養素なので意識してとるようにしてくださいね。
小学校高学年5・6年生はカルシウム不足の子供が多い
小学校高学年、11歳から12歳までの男女のカルシウム平均摂取量は646mgだといわれています。
しかし、カルシウムの推奨摂取量は女の子は800mg、男の子は1000mgです。多くの男女が、カルシウム不足の状態に陥っているのです。
カルシウムは、骨や歯を強くするため、身長を伸ばすため、イライラを軽減するために欠かせない栄養素です。毎日欠かさずカルシウムを補うためにも、身長サプリや思春期サプリといったサプリからのカルシウム補給はおすすめです。
栄養バランスも考えられているので、思春期に必要なカルシウム以外の栄養も補えることが多いでしょう。毎日牛乳を飲む習慣がない子、牛乳嫌いの子にぴったりなのが、カルシウムを多く配合した成長サプリメントなのです。
まとめ
11歳から12歳の思春期は、心も身体もどんどんと大人に近づいていく不安定な時期です。そんな時期だからこそ、親は影ながらしっかりと見守っていくことが大切です。干渉しすぎず、遠く離れすぎず、支えてあげましょう。
特に重要なのが、食事から支えることです。どれだけ不安定な時期でも、反抗的な気分になりやすい時期でも、美味しいものを食べれば心が落ち着き嬉しいと感じるはずです。
料理が苦手だから、食事のバランスがわからないから、といって不十分な料理を作っていると、栄養不足に陥って更に心と身体のバランスが崩れてしまうでしょう。
また、どうしても栄養不足に感じたり、栄養が足りないと思うようであれば、サプリメントを飲むことも大切です。
最近はさまざまな成長サプリ、身長を伸ばすサプリ、子供用サプリが増えているので、是非試してみてください。